14.宿題は学童と協力して
今まで家で宿題をやる経験がなかったのに、いきなりやれと言われても、体が言うことをきくわけはありません──考えてみれば当たり前です。
そこで、漢字・算数のうち、どちらかを学校でやって、残りを家でやってくることにしました。
Aも承諾してくれました。算数を居残りでやり、漢字は家でやってくることにしました。
しかし──やってきません。
ところで──。
Aは学童に通っているのだから、宿題は学童でやればいいのに・・・・。そう思い、Aに尋ねると
「学童で宿題をやってはいけないことになっています。」
そう言うのです。
ちなみに、このころのAは、私に対して、どんな時でも上のようなていねいな言葉遣いをするようになってきていました。
さて、「学童で宿題をやってはいけない」──そんなはずはありません。
そこで、一緒に学童に行き、担当者に尋ねてみることにしました。
すると、
「学童で宿題をやってはいけない──そんなことはありません。ただ、4時までは友だちと遊び、そのあとおやつを食べることになっています。とは言っても、その時間帯に遊びをせず宿題をやってもかまいません。」
とのこと。
Aは勘違いをしていたようです。
「宿題は10分もあれば終わるものです。遊びやおやつの時間はみんなと一緒にいて、そのあと宿題をやらせてもらえないでしょうか。」
そのようにお願いしました。
果たして、次の日。
Aは、宿題をやってきました。次の日も、その次の日も。
その後、居残りでやっていた算数も、学童でやるようになりました。 (つづく)
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