11.保護者との関係
4月の半ばに家庭訪問がありました。
ここで、保護者とよい関係を作っておきたい──ところですが、そう簡単にはいきません。
昨年度、叱られ通しのA。Aが叱られるということは、同時にその保護者も批判されているということです。
当然、学校や担任に対してよい感情があるわけはありません。
また、学校からの通知(家庭訪問など)が保護者に届いている確証もありません。訪問したが留守──その可能性は限りなく100%に近いです。
そこで、電話をして確認をとることにしました。ところがなかなかつながらないのです。
これは推測ですが・・・・。
前の担任は、何かことあるごとに保護者に通告していたそうです。保護者からすれば、当然おもしろくありません。そのため、学校からの電話には出ない──だったのかもしれません。
ところが、訪問予定日の数日前、たまたまでしょうが電話がつながりました──その後も、電話がつながったことはありません。
これ幸いとばかりに、Aのがんばっていることを具体的に話し、
「こういった話を、今度の家庭訪問でお話しさせていただきたいのです。ところで、訪問の通知、届いていますか。」
これに対して、予想通り届いていないという返事。それでも
「近所のHさんにコピーさせてもらいます。」
12.万事うまくいく──わけはない
家庭訪問の日。
初めて保護者と面会しました。
はじめに、100点のテストを渡し、学校での様子を話しました。ダメなところは一切話さず、よいことだけ具体的に報告しました。
相手も構えることなく、終始なごやかな雰囲気で話が進みました。
最後に、宿題を全くやってこないので見てあげてほしいということ、連絡帳の確認と押印をすることをお願いしました。
保護者も承諾しました。
13.ところが
期待は全て裏切られました。宿題は全くやってこなかったのです。連絡帳の押印ももちろんのこと、なし。
私は昨年度、かなりの問題児? Bを受け持ちました――Bについては、後日くわしく投稿します。
Bはそれなりに大変でしたが、それでも母親はとても協力的でした。その様子を見て「これは何とかなるかもしれない。」と感じました。それに対して、Aの母親はそうではありませんでした。育児を放棄している──そのように映りましたた。保護者が協力してくれなくては、先に進んでいくことはできません。
目の前が真っ暗になりました──この考えは後日一変するのですが。 (つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿