№ 66・67 2024年6月24日
前号の続きです。
説明文の学習では、主に「段落の中の柱の文をさがす」という活動を行います。
各段落には、それぞれ「柱の文」と呼ばれる、中心になる文が存在します。その文を見つけていくのです。
柱の文は、ふつう1つしかありません。それらしい文が2つ以上あるとしたら、改行をする必要があります。
ちなみに、「こまを楽しむ」の第2段落は、このようになっています。
①色がわりごまは、回っているときの色を楽しむこまです。②こまの表面には、もようがえがかれています。③ひねって回すと、もように使われている色がまじり合い、元の色とちがう色にかわるのがとくちょうです。④同じこまでも、回す速さによって、見える色がかわってきます。
この段落の柱の文は①です。なぜそう言えるかというと――。
第1段落には、次のような記述があります。
⑤では、どんなこまがあるのでしょう。⑥また、どんな楽しみ方があるのでしょう。
この筆者からの問いかけ――どんなこまがあるか、どんな楽しみ方があるか――に答えているのが①の文とだからです。
そして、②の文以降の文は、柱の文を詳しく説明する役割を果たしています。
①鳴りごまは、回っているときの音を楽しむこまです。②こまのどうは大きく、中はくうどうになっていて、どうの横には、細長いあなが空いています。③ひもを引っぱって回すと、あなから風が入りこんで、ボーッという音がなります。④その音から、うなりごまともよばれています。
これは、続く第3段落ですが、この段落も柱の文は①、そして、②以降は、やはり柱を詳しく説明しています。
このように、どの段落を「柱の文→詳しく説明する文の集まり」という同じパターンで書いていくと、読み手にとってわかりやすい文章になります。
ちなみに、この「こまを楽しむ」の直前に学習した「文様」という説明文は、どの段落もこれとは逆に「詳しく説明する文の集まり→柱の文」というパターンになっています。授業では、こういったことを話し合いをしながら確認していきました。
次に、柱の文をこのようにまとめます。
「色がわりごまは、回っているときの色を楽しむこま」
「鳴りごまは、回っているときの音を楽しむこま」
「さか立ちごまは、とちゅうから回り方がかわり、その動きを楽しむこま」
「たたきごまは、たたいて回しつづけることを楽しむこま」
「曲ごまは、おどろくような所で回して、見る人を楽しませるこま」
「ずぐりは、雪の上で回して楽しむこま」
これが、各段落の「要点」であり、これらをつなぎ合わせていくと、自然と「要約文」が完成します。
このように、説明文の学習は、全体を削り取り、エキスを抜き出す──小さくしていく──ようなものです。
逆に、物語文の学習は、一つの言葉や文からイメージをふくらませていく──大きくしていく──ようなものだと言えます。
3年生では、だいたいこのくらいのことができれば、十分だと思っています。
しかし、上の学年に行ったら、さらに次の段階に進みます。 (つづく)
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