2024/11/16

学級だより №165

 № 165 2024年11月15日


 かなり前のことですが、知り合いのお母さんがこんな話をしていました。

 そのご家庭には、低学年のお子さんが2人います。ある休みの日、お父さんがその子ども2人を連れて、○○遊園地に遊びに行きました。

 そのお父さんも久しぶりに行ったということもあって、いろいろな乗り物に乗せたり、動物にえさをあげたり、展示してある古い電車に乗せたりと、好きに遊ばせたそうです。

 家に帰り、子どもたちがお母さんにそのときの様子をいろいろと楽しそうに話してくれました。そこで、

「一番、楽しかったことは何?」

と聞いたそうです。

            メリーゴーランド? 観覧車? 動物にえさをあげたこと?

 何て言うかと思っていたのですが、意外な答えが返ってきました。

「あのね、遊園地の帰りに外で遊んだこと。それが一番楽しかった。」

 ○○遊園地に行かれたことのある方はご存じだと思いますが、遊園地から駅に行く途中に、遊具が設置してある、ちょっとした遊び場があります。

「お父さんに『ここで遊んでもいい?』って聞いたら、『いいよ』って言ってくれたの。それで、遊んだんだよ。」

 ──そのお母さんは、こう続けていました。

「もし、私が連れて行ったとしたら、時間のことを気にして、多分『ダメ』って言ったと思います。子どもの方もそう言われると思っていたみたいです。だから、よけいにうれしかったようです。ふだん、時間に追われている毎日、たまには時を忘れ、ゆっくりと過ごすのも大事なのかもしれませんね。」

 この話をうかがって、確かにその通りだと思いました。大人はついつい自分のペースで物事を進めようとします。もちろん、それが悪いと言うわけではありません。

 しかし、子どもにも子どものペースがあります。いつもいつも子どもに合わせる必要はないでしょうが、たまには子どもの立場に立って物事を考えていくことも大切なのかなと、自分自身へのいましめとして、そう考えてしまいました。


2024/11/14

学級だより №163

 № 163 2024年11月13日


  「先生、私は何もしていないのに○○君がぶってきました。」

  「私は何も言っていないのに、○○ちゃんが悪口を言ってきました。」

 低学年や中学年を受け持つと、子どもたちからこういう「苦情」を受けることがあります。

 何もしていないのにぶったり悪口を言ったりするなんて、何てひどい子なんだ・・・・。訴えてきた子の話だけを聞くと、そういうふうに思えてきます。

 しかし、「私は何もしていないのに・・・・」ということは、めったにありません。悪口を言いたくなるようなきっかけがあることがほとんどです。

 また、その場では「何もしていない」ということもあります。しかし、よくよく事情を聞いてみると、少し前に何かをされ、それで腹を立ててぶってしまったといったことがほとんどです。

 トラブルの原因は、大抵、どちらにもあるわけです。

「親は、自分の子どもの話しか聞けないから、大変ですよね。わが子から『何もしていないのに、○○君にぶたれた』などと聞かされたら、相手は一体どんな子なのかと思いたくなってしまいます。でも、子どもというのは、自分に都合の悪いことは言ったりしないものです。」

──以前、ある先生がこんなことを話していました。

 子どもは、自分が大変な目にあった、いやな思いをしたということを大人にわかってもらいたいという気持ちを持っています。「何もしていないのに」という「枕(まくら)詞(ことば)」をつけるのは、その表れです。

 ところで、こういう形での訴えは、このクラスでもあったりしますが、それでも4月当初に比べ、少なくなりました。自分のしたことを棚に上げて、相手のことだけを言うのはよくないことだと感じるようになってきたのではないかと思います。

2024/11/09

学級だより №152・153

 № 152・153 2024年11月1日


 今日は、昨日の学級だよりと関連して――「テストの答え方」についてです。

 子どもたちは、これからもたくさんのテストを受けます。中学に上がれば、中間や期末といった定期テストに挑戦します。

 高校や大学を受ける時も、テストがあります。

 社会に出ても、テストは待っています。

 いくら問題の意味がわかったとしても、答えの書き方が悪ければ、減点されます。下手をすると×をもらうことになってしまいます。

 これは、もったいないことです。

 答えの書き方には、ある程度「原則」のようなものがあります。それをきちんと覚えておくことは、後々のためにも大事であると思います。

 ところで、どのテストでもそうですが、問題が配られたらまずはじめに必ずやらなければいけないことがあります─―そうです、名前を書くことです。

 私は、名前をていねいに書いたら、そこに「はなまる」をつけることにしています。理由はいくつかありますが、その一番の理由は、自分の名前を大事にしてもらいたいからということです。

 名字と名前は、生まれたときに先祖や親から授かった、最初の大事なプレゼントです。そこに使われている文字を粗末に扱ってはいけません。

 また、ていねいに書くことで、落ち着くという効果も生まれます。もっとも、小学生の受けるテストに緊張するほどのものはないかもしれませんが、そういう「くせ」は、今のうちにつけておく方がいいと思います。

 さて、テスト(特に国語)に答えを書くときは、つぎのようなことに注意する必要があります。

      1.答えは、特別ことわりがなければ、常体の文で書く。

      2.理由を問われたら、文末は「~から」「~ため」と書く。

      3.「その文を書き抜きなさい」とあったら、句読点を含めて全て書き抜く。

      4.「何」を聞かれたら、そのことだけを書く。

      5.記号で答える問題については、必ずうめる。


1.答えは、特別ことわりがなければ、常体の文で書く。

   答えは「~だ」「~である」というふうに、常体の文で書くのがふつうです。「~です」「~なのです」のような敬体の文にする必要はありません。

   ていねいに書いても×にはならないでしょうが、試験官が厳しい人なら、「自分の言葉ではなく、問題文を書き写した。」とみなされ、減点の対象になります。

2.理由を問われたら、文末は「~から」「~ため」と書く。

   問題には、よく「~なのは、なぜですか」といったものが見られます。その場合は、必ず「~から」「~ため」と書きます。文末がこのようになっていないと、減点されます。

3.「その文を書き抜きなさい。」とあったら、句読点を含めて全て書き抜く。

   国語のテストには、こういったものも多く見られます。この場合は、問題文をそっくりそのまま書き写さなければいけません。勝手に省略したり、句読点を省いたりしたら、それだけで、減点もしくは×となります。

4.「何」を聞かれたら、そのことだけを書く。

   「今日の天気は何ですか。」と問われたとします。この場合は、「雨」や「晴れ」など、「何」にあたる部分を書けば十分です。ところが、「今日の天気は雨です。」などと、書く子がいます。これも減点の対象です。

5.記号で答える問題については、自信がなくても必ず書く。

  「あ」や「①」など、記号で答える問題は必ず書くようにします。「当てずっぽうで答えるのは潔くない。だから、自信がないときは書かない。」という考えもあるかもしれませんが、その気持ちは残念ながら試験官には伝わりません。

  

 学習した内容をきちんと理解することが大切なのはもちろんですが、答えの書き方もまた、理解しておいてほしいものです。


2024/11/08

学級だより №150・151

 № 150・151 2024年10月31日


 先週行った理科のテストに、このような問題がありました。


大だいこから音が出ているとき、アの部分はふるえていますか。


 この問題の正解は「ふるえている。」です。しかし、「ふるえる。」と書いた子がかなりいました。

 問題文が仮に「ふるえますか。」とあれば「ふるえる。」でいいでしょう。しかし、「ふるえていますか。」と聞かれているのですから「ふるえている。」としなくてはいけません。

「ふるえる。」と書いた場合は、減点となります。上の学年に行けば、「×」とされるかもしれません。

 このテストには、このような問題もありました。


     下の(   )に合う言葉をかきましょう。

大きい音を出したとき、物のふるえ方は、小さい音を出したときよりも(     )。


 この問題の正解は「大きくなる」です。しかし、「ふるえる」とした子の方が多かったです。

 問題文の主語は「ふるえ方は」、そして、述語は「(  )」の部分です。

 ですから、「ふるえ方は、(大きくなる)。」であればよいのですが、「ふるえ方は、(ふるえる)。」では、しっくりきません。解答欄に「ふるえる」と書いてしまった場合は減点となります。

 また、前期に行ったテストには――。


5月とくらべて、植物の高さはどうなりましたか。


 正解は「高くなった。」ですが――そうです、「高くなる。」「高い。」とした子が少なからずいたのです。                                                                    

 子どもたち、問題文をきちんと読み取ることができないのでしょうか。

 それを確かめるため、今週のはじめ、このような話をしました。


  「『大だいこから音が出ているとき、アの部分はふるえていますか。』――これは、こ  の前、行った理科のテストに出てきた問題です。覚えていますか。」

 すると、多くの子が、ウンウンとうなずいていました。

「では、この問題の正解は、次のうちのどれでしょうか。

  ①ふるえている  ②ふるえる  ③ふるえている でも ふるえる でもよい 」

 子どもたちには手を挙げて答えてもらいましたが、全員が①に手を挙げました。

 つづいて――

「下の(   )に合う言葉をかきましょう。

大きい音を出したとき、物のふるえ方は、小さい音を出したときよりも(     )。

 この問題の答えは、次のうちのどれでしょうか。

  ①大きくなる  ②ふるえる  ③大きくなる でも ふるえる でもよい 」

 これについても、全員が①に手を挙げました。

 

 子どもたち、ちゃんとわかってはいるようです。

「正解がわかっていても、答え方が悪ければ○をもらうことができません。とてももったいないです。問題文は最後まできちんと読んで、正しい答えを書くという『くせ』をつけるよう、心がけましょう。」


「ていねいに書いたね。」「ていねいに書いてね。」――「た」と「て」――わずか一文字の違いで意味が全く違ってきます。日本語は、他の多くの言語と違い、最後まできちんと読まないと意味を読み取れないという性質があります。

2024/11/01

漢字の指導

 右は4月当初、左は現在の字。小学校3年生です。

 子どものがんばりを評価し、ていねいに指導をすれば、このような字を書くことができるようになります。 

学級だより №266