2025/02/28

学級だより №248

№ 248 2025年2月27日


 先週の「昔の○○小PTA新聞の話」と関連して

■人を批判する方法

 人に意見をして、その欠陥を改めさせるというのは、大慈悲のあらわれであり、つとめの最も大切なことの一つである。しかし、そのやり方には大いに苦心を要する。

 人のことについて、その善悪を発見するのはたやすいことであり、それを批判するのも簡単なことだ。

 大抵の人は、人のいやがる、言いにくいことを言ってやるのが親切だと心得、それが受け入れられなければ、仕方のないことだとしているようだ。これは、何の利益にもならない。

 結果として人に恥をかかせ、悪口を言うのと同じことであり、言う側の気晴らしに過ぎない。

 人に意見を言う際には、まず、相手がそれを受け入れる気持ちがあるかどうかよく判断し、互いに心を打ち明けあうほどの仲となり、こちらの言葉を信頼するような状態にしなければならない。

 その上で、趣味のことなどから気持ちを引き、言い方、言う時期などをよく考え、手紙を利用し、暇乞の折にふれ、あるいは自分自身の弱点や失敗の話などをして、直接相手に意見をせずとも思い当たるようにするのがよい。また、まず相手の長所をほめ、気分を引き立てておいて、ちょうど喉のかわいた時に水を欲するように、こちらの言い分を自然に受け入れさせ、欠陥をなおしていくのが本当の意見である。大変むずかしいものである。

 誰しも欠陥、弱点というのは、長い間しみついているものであるから、一とおりのことで直せるものでないことは、自分にも覚えがある。同僚同士がお互いに親しくなりあって、その欠陥をただしあい、一つ心になってつとめるようになることこそ、真の大慈悲である。

 いたずらに人を辱めて、どうしてこの目的を達することができようか。


 この文章、もちろん私のものではありません。では、どこから引用したものかというと……。

 これは、300年近く前に書かれた「葉隠(はがくれ)」の一節です。江戸時代のものなのに、今に通じるものがあると思いませんか?             (つづく)

 

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学級だより №266