№ 253 2025年3月6日
今日も百人一首についてです。
「百人一首をしましょう。」
──私がそう言うと、子どもたちはすぐに机の向きを変えます。そして、みんなで協力してカードを並べていきます。
ゲームもテンポよく進んでいきます。
とは言っても、はじめからそんなふうにできたわけではありません。
百人一首には、ふだん使うことのない言葉が数多く使われています。なじみのない言葉です。ですから、ゆっくり読まなければ聞き取れません。
また、札を取ると、うれしさのあまり、「やったー!」といった大声を出してしまいがちです。なかなか静かになりません。
さらに、トラブルも起きたりします。
「私の方が先よ」「ぼくの方が速かったよ」「今のお手つきだよ」「お手つきなんかしていないよ」
──こういった調子ですから、ゲームが進んでいきません。はじめのうちは、1ゲーム(20枚)を終えるのに、すごく時間がかかってしまいました。
このように書くと、このクラスは問題あり──というふうに聞こえるかもしれませんが、そういうことではありません。どこのクラスでも起こることです。むしろ、少ない方です。また、逆にはじめから何のトラブルも起きずスムースに進んだとしたら、その方が不思議な感じがします。
さて、百人一首は楽しいですから、たとえどんなトラブルが起きたとしても「またやろう!」ということになります。
そして、何回もやっていくうちに、「うるさくすると迷惑がかかる」「『自分が先だ!』と主張し続けるのはみっともないことだ」といったことを、体で理解できるようになります。
ここまでくれば、しめたものです。
そう言う意味では、百人一首というのは、「生きた道徳」であるとも言えます。もちろん、子どもたちには道徳の授業を受けている、などという意識はないでしょうが。
子どもたち、すごいです。
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