2023/08/08

漢字の指導 その3

 漢字の指導について、昨年度、下のような学級だよりを出しました。


  3年1組学級だより 4月25日 №15


「“大”という字がありますね。この一画目の書き始めは、上の図の1~3のどれでしょうか。」

 先日の国語の時間、子どもたちにそんな質問をしてみました。 

 子どもたちの考えは―― 圧倒的に多かったのは「2」でした。「1」や「3」だと考えた子はほんのわずかでした。

 確かに「1」は上過ぎる感じがします。また、「3」はかなり下という感じです。

「2」が一番適当といったところでしょうか。

 子どもたちは、そう考えたようです。

 予想が出そろったところで、1~3まで書いてみました。

「1」は論外ですが、「2」もバランスが悪いです。

 正解は、「3」。一画目の横線は、中央にかなり近いのです。

「大」と似ている「木」という字の一画目も「3」から書き始めると形のよい字になります。

「字がきれいに書けるかどうか、それは、一画目で決まります。一画目の位置が間違っていて、きれいな字になることはありません。

 出だしはどこからなのか、それをよく見て書きましょう。」

 そんな話をしました。

 子どもたちに字を書かせるとき、大人は「よく見て書きましょう。」と言ったりします。そして、言われた子どもも、実はよく見ているのです。しかし、どこをどのように見るのかがわかっていないため、せっかくよく見てもきれいな字にならない──そんなことになりがちです。

 出だしさえよく見れば、必ずきれいな字になる──というわけではありませんが、大きなポイントの一つであると思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

学級だより №64