2023/08/04

漢字の指導 その2


昨日のつづきです。

私は、昨年度3年生の担任をしました。上は、そのとき受け持った児童の漢字ノートです。右は4月の半ば頃、左はそれから2か月後のものです。


私は、子どものノートを開いたら、まず、きれいに書けた字を探します。そして、その字の右上に◎をつけます。真ん中につけないのは、せっかく書いた字が赤で隠れないようにするためです。

そして、最後に「がんばったね!」とか「今日もきれいに書いたね。」といったコメントを入れます。

「“はらい”は難しいのに上手になりましたね。」

と具体的にほめたりもします。

このようにすると、子どもたちはノートを返されたらすぐに開けて中を見るようになります。担任がどんなふうに評価してくれたか気になるからです。

そして、みんなニコニコ顔になります。ほめてもらって、うれしくないはずはありません。また、これを続けていると、子どもたちはノートを提出するとき、所定の場所に置く前に、私のところに開いて持ってくるようになります。ほめてもらいたい、認めてもらいたいからです。

そのノートを見て、私もうれしくなります。「すごい。今日もがんばってきたね。あとで、◎をたくさんつけて返すからね。」

これが、私のクラスの朝の日課になっています。

ちなみに、4月のはじめは、きれいに書けていない字があったとしても、あえて直さないようにしています。子どもたちと関係ができていないのに、悪いところを指摘しても受け入れてもらえないと思うからです。直しを入れるのは、2~3週間ほどたってから。その前に、直しを入れる基準を伝えておきます。どういう場合に直されるのかということを。

さて、私の学校では、4月の終わりから5月にかけて、家庭訪問を行っています。その頃には、どの子もみんなきれいな字が書けるようになってきています。それを保護者に伝えます。

子どものノートを見せながら

「お子さん、字がきれいになりましたね。はじめの頃と全然違うと思いませんか。本当によくがんばっていますね。」

そう言われたら、親はうれしいもの。それも、「お世辞」ではなく、心からの「賞賛」ですからなおさらです。

そして、

「担任がたくさんほめていたと、あとでお子さんに伝えてくださいね。」  (つづく?)



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学級だより №64