IT機器がどんなに発達したとしても、漢字を手で書くことがなくなることはないでしょう。そして、その文字は他人に見せることも多いです。
ですから、今よりもきれいな字を書けるようになってもらいたいものです。
大事なことはたくさんあります。例えば──。
①一画目に気をつける
以前、このブログに書きましたが、きれいな字になるかどうかの大事なポイントの一つが「一画目」。「一画目」の書き出しの位置が悪いのに、きれいな字が書けた──そんなのことはまずありません。お手本(漢字ドリル)をよく見て、マスのどこを通るのか注意深く書いてもらいたいものです。
②「へん」は細く 「つくり」は、太く
子どもたちに「休」という字を書かせると、多くの子は上のようにしてしまいます。ていねいに書いているのはわかるのですが、これでは、バランスが悪いですよね。
これは、漢字練習帳のマスが、十字に仕切られているからです。どこから書き始めて、どこを通って、どこで終わる──といったことを意識させるには有効ですが、このマスにあてはめてしまうと、こんな字になってしまいます。
「へん」と「つくり」の間があいているのも不格好です。
一般に、「へん」と「つくり」のある漢字では、「へん」は細く、「つくり」は、太くなるように書かなければいけません。また、「へん」と「つくり」をくっつけて、すき間を作らないようにします。
新しいクラスを受け持つと、左上のような字を書く子が多く見られます。しかし、指導すると、だんだん右上のようになってきます。
余談ですが──
「外」や「教」のように、左右の幅が同じ漢字もありますね。これは、一体──。
実は、「外」の部首は「夕(ゆうべ)」。「ゆうへん」とは言いません。また、「教」の部首は、右側の「攵(のぶん・ぼくにょう)」です。
③縦画が並んでいるときは、内側に絞るようにする。
左側の漢字、ていねいに書いているのですが、何だかちょっと変ですね。幼い感じがします。
原因は縦画です。縦画が真下に向かってのびているからです。
4月に受け持ったときには大勢の子がこのように書いています。「縦画なのだから、当然、真下に書いていく」──無意識のうちにそうしていたのでしょう。
縦画が2本並んでいるときは、右側のように間隔を狭める(絞る)ように書くと、格好のよい字になります。 (つづく?)
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