№ 108 2024年9月13日
前号のつづきです。
都内のD中学校は、いまから40年ほど前に、一つだけ目標を決めたそうです。「席を立つとき、椅子を戻す」という目標です。
中学校でそんな簡単な目標を?! もしかしたら、その学校は、よっぽど荒れていたのではないか・・・・と思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際はその反対です。当時のD中学校は、そこそこにしつけのできた子供が集まる学校でした。学力もかなり上の方だったそうです。
では、この「椅子を戻す」という「簡単な」ことができるようになるまで、D中学校ではいったいどのくらいの時間がかかったと思いますか。
実は、1年ちょっとかかったといいます。しつけがそこそこにできた子が集まる学校で、学校中で取り組んで、しかも、たった一つに目標を絞っても、これだけかかるものなのです。
では、椅子を戻すことができるようになった子どもたちは、どう変わったのでしょうか。
D中学校の学力は、さらに向上しました。それだけでなく、スポーツにおいても、トップクラスの成績を残すようになったそうです。
「椅子を戻すことができれば、成績が上がる」──そこに因果関係があるかどうかは定かではありませんが、大事なことには違いないと思います。
さて、3年2組の子たちはどうかというと、はじめの頃に比べかなりできるようになりました。100%とは言えませんが、それにかなり近づいてきました。
中学生で学校をあげて取り組んでも1年かかるのですから、3年生の子が今、100%でなくても当たり前のことです。
だいたい、大人の会合などでも、椅子を戻さず退席する方、けっこういますから。
①返事ができる ②あいさつができる ③椅子・靴を揃えられる──この3つのことが今できていれば、とても素晴らしいことです。大いにほめてあげてください。
また、一つでもできていたら、それも素晴らしいです。
仮に、今できていないとしてもこれからです。少しでもできたときをとらえて、ほめていきたいものだと思います。
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