2024/12/12

学級だより №187・188

 № 187・188 2024年12月12日


 今日は、漢字についてです。

 3年生で習う漢字は全部で200字ありますが、その練習も12月中に終わる予定です。子どもたち、よくがんばってきたと思います。

 しかし、漢字は習ったときに書けたとしても、時間が経つと忘れてしまったりするものです。そこで、年明けから3月いっぱいかけて復習をしていきます。

 ところで、中国生まれの漢字。その数は、8万字以上もあると言われています。ふだん、アルファベットに慣れ親しんでいるアメリカやヨーロッパの人たちは、漢字を見たとき、あまりの数の多さと難解さから「悪魔の文字」と言ったとか。

 高学年の子どもたちや中学生の中にも、「漢字の勉強がなければなぁ・・・・」「漢字なんてなければいいのに」と、心の中で「悪魔の文字」だと思っている子、多いのではないかと思います。

 国語学者の大野晋氏は、自書の中でこう述べています。

「日本が敗戦したとき、アメリカは日本の軍国主義的政治を根絶し、民主主義を日本に導入して、日本を改造することを目指しました。

 その時、敗戦が明白になったのに、なぜ日本人が勇猛に戦ったのかをアメリカ人は疑問としました。そして、彼らの結論は、日本人が正しい情報を得ていないからだということでした。

 日本では、漢字という“悪魔の文字”を使って、人々の読めない新聞や教科書を作り、正しい情報を与えていないと考えたのです。

 それで、教育使節団を日本に派遣し、将来、“かな”か、ローマ字を使用することを勧告しました。」

 1981年まで「当用漢字表」というのがありました(今は、常用漢字表)。この「当用漢字」というのは、「漢字の廃止を前提として、当面は用いることを認める漢字」という意味だそうです。

   しかし、漢字は、本当に「悪魔の文字」なのでしょうか。

 大野氏は続けて、こう述べています。

「『漢字を使っていたのでは、ヨーロッパの工業に追いつくことはできない』というのが、国字改革の合い言葉だったのです。しかし、2千字以上の漢字を使い続けたにもかかわらず、日本は経済復興をなしとげました。この事実は、先ほどのような主張が正しくなかったことを示していると言えるでしょう。」

 また、東北大学の川島隆太教授は、このように述べています。

「漢字の書き取りについて、京都大学の研究グループが、その効果を明らかにしています。中高生719名の漢字検定、文章読解・作成検定の成績データを解析したところ、漢字の書字の力が文章作成能力に直接影響することが分かったのです。

 ちなみに、同研究グループは以前、大学生を対象に同調査を行ったときにも、漢字の書字の力と文章力との特異的な関連性が明らかになったといいます。

 この結果を受け、研究者は『漢字学習によって、言語・言語・認知能力やそれらの基盤にある脳神経ネットワークなどにどのような効果を及ぼすのかを検証することが今後の課題』と語っています。

 どんなに便利なテクノロジーが登場したとしても、人の脳の可能性を引き出すうえでは、『読み・書き・計算』といった昔ながらの勉強法に軍配があがるようです。めんどうで無駄に思える勉強法こそ、実は脳が大張り切りしているということですね。」

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学級だより №266