2023/07/08

文章の書き方について その1

 今日から何回かに分けて、文章の書き方(?)について投稿していこうと思っています。

「1つの文はなるべく短くなるようにしましょう。」

 子どもたちに作文などの指導をするとき、よくこのようなことを言いますよね。

 では、なぜ、短い方がいいのでしょうか。

 阿部絋久さんは、自著の中で、こう述べています。


「英語などの西欧語は述語(結論)が早い段階で登場しますが、日本語は多くの場合、それが文末にきます。ですから、1つの句点が終わった後に、書かれたことを全て記憶したまま次の句点までこなければ、意味が取れなくなってしまいます。だから、長い文章は頭が疲れるのです。

 英語はまた、最初に文章の主要な骨組み(幹)を示し、補足的な説明は関係代名詞などを用いて後にどんどん付け加えていくことができます。ですから、文章が長くなっても読み手に記憶の負担をかけることがあまりありません。

 このような特徴を考えると、日本語の場合には特に「短く言い切る」配慮が必要なことが分かります。

      (「簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック 文章力の基本」より)


 阿部さんは、この本の中で「一度にたくさん(の情報を)運ぼうとしない。ときには、一部を運ぶのをあきらめる。」とも述べています。                      (つづく)


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学級だより №64