私の勤務する小学校では、12月に学習発表会を行います。ふだんの学習の発展として、劇や群読などを発表することになっています。
ところで、みなさんは、子どもたちの台詞(せりふ)の指導、どのようにしていますか。
中には、
「とてもよかったです」とか「全体的に声がちょっと小さいですね」とか「もう少しゆっくり言った方がいいです」といった具合に、全員に向かってざっくりと「指導する」――そういうふうにする方もいるかもしれません。
しかし、それでは上手にはなりません。
なぜなら、個々に評価していないからです。
「全体的に声が小さい」と言われても、自分がどうだったか、わかりません。
「もう少しゆっくり」と言われても、自分が速かったのかどうか、わかりません。
そうかといって、一人が言い終わるたびに
「もう少し声を出しましょう」とか
「もっとゆっくり言いましょう」
などとアドバイスしていたら、時間がいくらあっても足りません。
では、どうするか。
と、その前にやることがあります。それは、「手本を示す」ということです。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
山本五十六の有名な言葉です。
子どもたちは(大人も)、ふだん、大きな声でゆっくり話す――などという機会はほとんどありません。ですから、まず、手本を示すのです。「このように言うのですよ」と。
その上で、声を出させます。
そのあと、どのようにして個々に評価するか――いろいろなやり方があるでしょうが、私はこのような感じにやっています。
それは、次回にお伝えします。
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