2023/09/09

台詞(せりふ)の指導 その2

 これは、昔、職場の先輩から教えてもらったものです。

 

 子どもたちが一通り台詞を言った後(場面ごとも可)、このように言います。

「今から、台詞の番号を言っていきます。よばれたら、返事をしてその場に立ちなさい。

 1番・4番・7番・11番・・・・。」

 そして、

「みなさん、がんばっているのは分かりますが、声が小さいです。あれでは、体育館のうしろまで届きません。もっと大きな声を出しなさい(「出しましょう」ではなく「出しなさい」です)。」

と言って座らせ、手本を示します。

 続けて、

「2番・5番・8番・12番・・・・。

 みなさんの声は大きくていいのですが、速すぎです。あれでは、何を言っているのか聞き取ることができません。一つ一つの言葉を区切って、ゆっくり言いなさい。」

と伝え、同じように手本を示します。

「2番の『○○』というところは、特にゆっくり、ていねいに言いなさい。」

と、具体的に指摘することもあります。

 このような指導をしたあと、最後に

 「3番・6番・9番・10番・・・・。」

 このときも、声のトーンを少しおさえて言っていきます。

 言われた子達は、「自分は何を注意されるのだろうか」といった表情をしながら立っていきます。

「あなたたちは(と言って、急にトーンを上げ)、とっても上手でした! 声は大きく、ゆっくりで素晴らしかったです! これからもこの調子でがんばりましょう!」

と伝えます。すると、みな表情を崩し、うれしそうな顔になります。

 このようにして、一人一人を評価していきます。

 はじめが肝心です。         (つづく?)

0 件のコメント:

コメントを投稿

学級だより №64