2023/10/01

百人一首について その1

  今日から「百人一首」について投稿していきます。

 私は、受け持ったクラスではいつも百人一首の取り組みをしています。百人一首は、私の学級経営の大事な柱の一つになっています。


     「学級だより」より

 私は、百人一首が好きです。正確に言うと、「子どもたちと取り組む百人一首」が好きです。それは、百人一首には、すばらしい魅力がたくさんあるからです。

 まず、一番の魅力は、何と言ってもみんなで一緒に楽しめるということでしょう。

 百人一首はカードゲームですから、ちょっとしたスペースがあれば遊ぶことができます。また、札が数組あれば、大勢で遊べます。

 大勢で遊べると言う点では、ドッジボールなどのゲーム(スポーツ)も同じことが言えます。子どもたちに人気のゲームですね。しかし、ボールの扱いが上手な子、力が強い子など、活躍できる子はどうしても限られてしまいます。また、ボールが回ってこなければ、おもしろくないというのも欠点です。

 それに対して、百人一首は、男女の差や運動能力の優劣は、ほとんど関係ありません。だれもが活躍できます。がんばって覚えればそれだけ強くなれます。努力が報われるといえます。

 また、短い時間で遊べるというのも、大きな魅力です。教室で使っているカードは、市販されているものとは違い、20枚ずつ青・ピンク・黄・緑・オレンジと5色に色分けされています。「今日は青だけ」と限定すれば、5分もかかりません。ちょっとした「すき間時間」があれば、いつでもできます。「授業が早く終わったから、百人一首をやろう」といったこともできるわけです。

 文語体の美しい響きに、遊びながら親しむことができるというのも、魅力と言えると思います。

 さらに・・・・と理由を挙げたら、きりがありません。

 子どもたちは、自主的に覚えようとしています。授業中、プリントなどの作業が早く終わった子は、机の中から百人一首のカードをさっと取り出し、念仏を唱えるようにぶつぶつ言いながら覚えています。そして、休み時間になると、私のところに“テスト”を受けに来るのです。

 みんなすごいなぁ、よくがんばっているなぁ・・・・、いつもそう思っています。


 今年度受け持ったクラスでは、現在、27人中21人が100首暗唱しました。それも、強制ではなく、全て自主的に覚えたものです。      (つづく)

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学級だより №64