Bくんとの出会い
0.はじめに
半年ほど前、このブログにAくんとの取り組みについて投稿しました。
Aくんを受け持った前の年、私は、3年生の担任をしたのですが、そのクラスにBくんという男の子がいました。
そして、この子がまた大変――と言われてきたのですが・・・・。今日からは、Bくんについて紹介していきます。
1.Bが転入してきた
Bは、もともとこの学校に入学したのではありません。はじめは、同じ自治体のN小学校でした。
そのBが転入してきたのは2年生の1月。
「大変な子がそちらに行きます。お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。」
N小の管理職から、事前にそんな連絡があったそうです。
事実、初日から大変でした。
この日は、4時間目に登校班ごとの集まりがあり、登校時の約束事などを確認したのですが──その時、Bは席には着かずに机の上に登ったり、大声を発したりするなど、いろいろやらかしてくれました。
教室でも同じようなことをくり返しました。また、朝会や集会の時には、きちんと立っていることができず、常にフラフラしていました。身支度もとても遅く、体育で校庭に出るのはみんなよりいつも5分ほど遅れていました。給食中のマナーも最悪。「Bくん、きれいに食べて!」──女の子に、よくそういうふうに言われていました。
ちなみに、この2年生の時、私はとなりのクラスの担任をしていました。
その時のBのクラスは学級崩壊状態で、担任が途中から休職し、教頭が代わりに担任として入っていました。私は、全ての空き時間、このクラスの算数を担当しました。体育も合同でやりました。そのため、少しですが、Bとは関わりを持っていました。
余談ですが、私が算数を受け持つことや体育を合同でやることは校長からの指示によるものでしたが、校長は私を校内放送で校長室まで呼び出し、やるようにと命令したのです。いくら上司とはいえ、人にこれだけのことを押しつけるのですから、自分から私の教室に出向き、頭を下げてもよさそうなものだと思うのですが・・・・。
さて、この時のBですが──算数の時間は、席を離れたり大声を出したりすることはなかったのですが、勉強をしようという姿勢は見せませんでした。また、体育については私と一対一でいるとき(サッカーのパス練習など)は一緒にやったりしましたが、それ以外の時は校庭をフラフラ徘徊していました。
これらの様子を見て、Bはこちらの指示が通らない子なのではないかと感じました。(つづく)
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