2024/02/28

新年度に向けての準備

 早いもので、今年度もあと1か月でおしまいですね。

 少し気が早いのですが、今日は、新年度に向けての準備について投稿します。

 新年度に受け持つ学年や子どもたちが決まったら、私は、いつも下のような表を用意して準備をするようにしています。

 はじめが肝心です。





 

2024/02/10

教室はきれいに

 「机やロッカーの整理整とんをしましょう。」


「今週の目標」に、よくこういうものがありますね。

しかし――

それを呼びかけている教員自身の事務机や棚が物であふれかえっている――なんてことがあったりします。

これでは、子どもたちに示しがつきませんね。

また、子どもの使うロッカーの上に,、絵の具セットなどの物がいっぱい乗っている――そういう教室もあったりします。

「教室の乱れは、心の乱れに通じる。」「教室が乱れているクラスは、学級が乱れていることが多い。」

「教室はいつもきれいにしていなさい。」――若い頃、そう教わりました。

私は、子どものロッカーの上には、極力、物を置かないようにしています。

絵の具セットやたんけんボードは、下のように入れる場所を決めて収めています。

みなさんもそれぞれに工夫されていることかと思いますが。


2024/02/01

前回の投稿(昔のPTA新聞の話)と関連して

  前回の投稿(昔のPTA新聞の話)と関連して


■人を批判する方法

 人に意見をして、その欠陥を改めさせるというのは、最も大切なつとめの一つである。しかし、そのやり方には大いに苦心を要する。

 人のことについて、その善悪を発見するのはたやすいことであり、それを批判するのも簡単なことだ。

 大抵の人は、人のいやがる、言いにくいことを言ってやるのが親切だと心得、それが受け入れられなければ、仕方のないことだとしているようだ。これは、何の利益にもならない。

 結果として人に恥をかかせ、悪口を言うのと同じことであり、言う側の気晴らしに過ぎない。

 人に意見を言う際には、まず、相手がそれを受け入れる気持ちがあるかどうかよく判断し、互いに心を打ち明けあうほどの仲となり、こちらの言葉を信頼するような状態にしなければならない。

 その上で、趣味のことなどから気持ちを引き、言い方、言う時期などをよく考え、手紙を利用し、暇乞の折にふれ、あるいは自分自身の弱点や失敗の話などをして、直接相手に意見をせずとも思い当たるようにするのがよい。また、まず相手の長所をほめ、気分を引き立てておいて、ちょうど喉のかわいた時に水を欲するように、こちらの言い分を自然に受け入れさせ、欠陥をなおしていくのが本当の意見である。大変むずかしいものである。

 誰しも欠陥、弱点というのは、長い間しみついているものであるから、一とおりのことで直せるものでないことは、自分にも覚えがある。同僚同士がお互いに親しくなりあって、その欠陥をただしあい、一つ心になってつとめるようになることこそ、真の大慈悲である。

 いたずらに人を辱めて、どうしてこの目的を達することができようか。


 この文章、もちろん私のものではありません。では、どこから引用したものかというと……。

 これは、300年以上前に書かれた「葉隠」という書物の一節です。江戸時代のものなのに、今に通じるものがあると思いませんか?


 子どもを感情的に怒ってしまい、あとで「あ~あ、あんな言い方しなくてもよかったなぁ」・・・・こんな経験、だれもがお持ちだと思います。もちろん、私も。

 江戸時代の親たちも、昭和36年頃の親も、きっと同じような思いをしていたのでしょうね。

 こうしてみると、教育や子育てというものは、いつの時代であっても本質的に変わることはないのかな、そんなふうに感じました。


学級だより №64