2024/05/15

学級だより №28

 № 28 2024年5月14日


 今日も給食(食事)についてです。

 先日、子どもたちに何も書かれていない紙を渡し、

「ご飯、みそ汁、おかずのお皿、どの場所に置いたらいいですか。絵に表してみましょう。」

 すると──子どもたちは、みな「そんなの簡単!」とばかり、スラスラ絵をかいていきました。

 そして、答え合わせ。

 


正しくは、左の通りですが、正解者は全体の4分の3ほどでした。

 ところで、なぜご飯は左側なのでしょう。ご飯もみそ汁も食器を持って食べるものなので、手前に置いた方がよいということはわかりますが、左に置くのは一体なぜ。

 それは、日本の古来からの考え方として「左上位(左優位)」というものがあるからです。「左上右下(さじょう・うげ)」と言うそうです。律令制での左大臣と右大臣では、左大臣が格上です。また、和服の着方では、自分から見て左襟を右襟の上にし、左襟が右襟よりも前になるようにします。

 また、尾頭付きの魚を盛り付けるときも、左上位の考えに基づいて頭を左側にします。

 そして、お米は日本人にとって昔から大切なもの。お米はえらいのです。そこで、お米は位の高い左側に配置します。

 そんな話をしたところ、子どもたちからは「へぇ・・・・。」

 ところで、和食の基本は「一汁三菜」ですね。

 主食(ご飯)・汁物・主菜・副菜・副々菜の5品を配置するとき、どのようにしたらよいでしょう。

 このことも、子どもたちに聞いてみたのですが、これはさすがに難しかったようです。

 正解は、上の通りです(図は省略します)。

 ちなみに、西洋では、英語で右を「正しい」の意味がある「right」と言うように、日本とは逆に「右を上位、左を下位」とする「右上位」が基本です。外交などの国際舞台では、右上位がマナーとして定着しているそうです。


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