「新聞に書かれている文字。漢字とひらがなとではどちらが多いでしょうか?」
──先週、子どもたちにこんな質問をしてみました。
この場合の「新聞」は、読売や朝日、毎日などの一般紙です。「子ども新聞」などではありません。
さて、この質問に対して、クラス全体の4分の3の子が「漢字の方が多い」と予想しました。
そこで、どちらが多いか、調べてみることにしました。
班ごとに新聞を1枚ずつ渡し、赤鉛筆でひらがなに印をつけていきました。参観された保護者の皆さまにも手伝ってもらいながら。
作業を始めて少しすると・・・・、
「何だか、ひらがなの方が多い感じだなぁ。」
という声があちこちから聞こえてきました。
そして、数分後、それぞれのページを見てみると──。
ばらつきはあったものの、どのページもひらがなの方が多いことがわかりました。
一般紙に使われる漢字の割合は、だいたい3割前後だと言われています。そして、漢字の割合が4割を超えると硬い印象になってしまいます。
「大人の読むような新聞でも、その多くはひらがなが書かれています。みなさんの書く文章だってそうでしょう。
たくさん使われているひらがな。これがきれいに書かれている文章は、とても素敵に見えます。ですから、漢字をきちんと書くことはもちろん大事なことですが、それと同時にひらがなをきちんと書くこと、それもとても大事なことなのです。」
──そんな話をしました。
子どもにとって、漢字は「大人の文字」、ひらがなは「子どもの(幼稚な)文字」というイメージがあるようです。実際、子どもたちの漢字ノートを見ていても、漢字はていねいに書いてはいるものの、ひらがなは手を抜いている──そういうものが多く見られます。
ひらがなもきれいに書く──それはとても大事なことです。 (つづく)
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