2024/06/18

学級だより №59

 「新聞に書かれている文字。漢字とひらがなとではどちらが多いでしょうか?」

──先週、子どもたちにこんな質問をしてみました。

   この場合の「新聞」は、読売や朝日、毎日などの一般紙です。「子ども新聞」などではありません。

 さて、この質問に対して、クラス全体の4分の3の子が「漢字の方が多い」と予想しました。

 そこで、どちらが多いか、調べてみることにしました。

 班ごとに新聞を1枚ずつ渡し、赤鉛筆でひらがなに印をつけていきました。参観された保護者の皆さまにも手伝ってもらいながら。

 作業を始めて少しすると・・・・、

「何だか、ひらがなの方が多い感じだなぁ。」

という声があちこちから聞こえてきました。

 そして、数分後、それぞれのページを見てみると──。

 ばらつきはあったものの、どのページもひらがなの方が多いことがわかりました。

 一般紙に使われる漢字の割合は、だいたい3割前後だと言われています。そして、漢字の割合が4割を超えると硬い印象になってしまいます。

「大人の読むような新聞でも、その多くはひらがなが書かれています。みなさんの書く文章だってそうでしょう。

 たくさん使われているひらがな。これがきれいに書かれている文章は、とても素敵に見えます。ですから、漢字をきちんと書くことはもちろん大事なことですが、それと同時にひらがなをきちんと書くこと、それもとても大事なことなのです。」

──そんな話をしました。

 子どもにとって、漢字は「大人の文字」、ひらがなは「子どもの(幼稚な)文字」というイメージがあるようです。実際、子どもたちの漢字ノートを見ていても、漢字はていねいに書いてはいるものの、ひらがなは手を抜いている──そういうものが多く見られます。

 ひらがなもきれいに書く──それはとても大事なことです。       (つづく)

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