2023/06/28

授業規律について その4

 「授業規律」で大事にしていること

例えば・・・・

⑤ プリントを配るとき――「はい、どうぞ。」「ありがとうございます。」

「プリントをもらったら、名前を書きましょう。」などと言いません。

言われなくても書く――「当たり前」のことにさせます。

以前、ある中学の授業を見に行ったときのこと。授業者がこのようなことを言ってい

ました。

「これから、プリントを配るよぉ。もらったら、1枚取ってうしろに渡してぇ。

それから、名前を書くんだよ。書いたらシャーペン置いてね。」

全く必要のない指示です。

そうではなくて、言われなくても名前を書き始める子を取り上げる。その子をほめる

のです。そうすれば、みんな、真似をします。

また、「書き終わりました。」も言わせません。これをOKにしていたら、うるさく

なるだけです。

⑥ 自分の考えを発表させるとき、国語の本を読ませるとき

「だれか、発表してくれる人、いませんか。」「だれか、読んでくれる人、いませんか。」

区小研の授業を見に行くと、このような場面に出会います。このようなクラスでは、

たいていの場合、手を挙げる子がわずかで、この子達だけで授業が進む――というのが

ほとんどです。

また、給食の時間、

「おかわりをしてくれる人、いませんか。」

などと言う担任がいます。そして、子どもがおかわりをすると、ご丁寧に「ありがとう

ございます。」などと言う担任もいたりします。

発表や音読は、子どもにお願いすることではありません。すべきことです。

また、おわかりは、自分のためにすること。「ありがとうございます。」は、おかわりをした子どもに対して言う言葉ではありません。よそってくれた担任に対

して言う子どもが言葉です。


ノートに書いてあるものは特別な事情がない限り、誰でも読めるものです。

国語の教科書も同様です。

ですから、こういった場合は必ず手を挙げる――ということを、4月の初めにしつけ

ます。

以前、受け持ったクラスに、場面緘黙の児童がいました。家ではおしゃべりができる

ようですが、それ以外では全くお話しすることができません。

それでも、その子は授業中、手を挙げるようになりました。もちろん、指名しても声

を出すことはできないでしょうから、当てることはしませんでしたが。

このことを保護者に伝えると、とても喜んでいました。

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学級だより №64