2023/09/22

水鉄砲大会

先週金曜日の5・6時間目、3・4年生合同で「水鉄砲大会」をしました。

さて、これをやったことがある方はおわかりかと思いますが、とにかく濡れます。

子どもは、見境なく撃ってくるからです。

ということで、この日は下に水着を着て、その上から体操着を着て行いました。もちろん、担任も。

また、靴も濡れるので、上履きをはいて行いました。週末に行ったのはそのためです。

ちなみに、この「水鉄砲大会」、ルールは特にありません。

ただし、

①首から上は狙わないこと。わざとではなくてもあたってしまったら「ごめんなさい。」と言うこと。

②遊んでいいのは、人工芝の上だけ(本校の校庭は、人工芝です)。水くみをしている人や水筒の水を飲んでいる人は狙わないこと。

③一人狙いなど、気分を損ねるような行為は絶対にしないこと。

というルールだけは話して聞かせました。

ゲームが始まると、あっちで「プシュー!」、こっちで「プシュー!」――大盛り上がりでした。

その子どもたちの声を聞き、校長をはじめ、空き時間の先生が校庭に出てきて楽しそうに見守っていました。

さて、

この2つの学年は、言われた注意は比較的守ってくれます。しかし、上の③はダメでした。

集中砲火を浴びせられた人がいたのです。それは、私。

私は、昨年度、今の4年生を受けもったので、子どもたちの格好の標的になったようです(笑)。

「先生がこんなひどい目に遭って、かわいそうだとは思わないのですか?」

と尋ねると(もちろん、笑いながら)、みんなニコニコしながら

「思いませ~ん!」

私も、思い切り反撃しました。とは言っても、私の武器(水鉄砲)は3個入りで100円の粗末なものなので、全く太刀打ちできませんでしたが。

楽しい時間は、あっという間に過ぎていきました。


終わったあと、更衣室でいっしょになった同僚に

「昔、先輩からこんなことを言われたことがあります。

 『学校というところ(教員)は、とかく“あれはダメ” “これはダメ”と言うけれど、そうではなく、“こんなことをしてもいいの?”と思われることもすべきだと思うんだよね。

  子どもも大人も、もっと楽しまなくっちゃ。』」     おしまい。


2023/09/16

台詞(せりふ)の指導 その3

 

私は、学芸会や学習発表会、卒業式の呼びかけなどの指導では、いつもはじめにこのような指導をします。緊張感のある、ピーンと張り詰めた時間になります。

ところで、

一人一人を評価するためには、個々がどうであったか、把握しておく必要があります。

そのために、どうするか。

私は、記号を決め、それを台本に書き込むようにしています。

例えば、声が小さかったら「↓」、速かったら「f」、とてもよかったら「◎」といった具合です。

子どもたちが台詞を言うたびに、それを台本に書き込むのです。

このようにすれば、だれがどうだったか、記録として残ります。

そして、2回目の練習の時――。

ほとんどの子が、前回よりもよくなっています。

そこで、

「1番・4番・7番・11番さん。この間は、声が小さくて聞こえなかったですが、とてもよくなりました。これからも、この調子でがんばりましょう。」

 このように言われて、うれしくないはずはありません。 

 これ以外にも、気をつけていることはいくつかありますが、それは、またどこかの機会にお伝えできたらと思います。    (この回、終わり)

2023/09/09

台詞(せりふ)の指導 その2

 これは、昔、職場の先輩から教えてもらったものです。

 

 子どもたちが一通り台詞を言った後(場面ごとも可)、このように言います。

「今から、台詞の番号を言っていきます。よばれたら、返事をしてその場に立ちなさい。

 1番・4番・7番・11番・・・・。」

 そして、

「みなさん、がんばっているのは分かりますが、声が小さいです。あれでは、体育館のうしろまで届きません。もっと大きな声を出しなさい(「出しましょう」ではなく「出しなさい」です)。」

と言って座らせ、手本を示します。

 続けて、

「2番・5番・8番・12番・・・・。

 みなさんの声は大きくていいのですが、速すぎです。あれでは、何を言っているのか聞き取ることができません。一つ一つの言葉を区切って、ゆっくり言いなさい。」

と伝え、同じように手本を示します。

「2番の『○○』というところは、特にゆっくり、ていねいに言いなさい。」

と、具体的に指摘することもあります。

 このような指導をしたあと、最後に

 「3番・6番・9番・10番・・・・。」

 このときも、声のトーンを少しおさえて言っていきます。

 言われた子達は、「自分は何を注意されるのだろうか」といった表情をしながら立っていきます。

「あなたたちは(と言って、急にトーンを上げ)、とっても上手でした! 声は大きく、ゆっくりで素晴らしかったです! これからもこの調子でがんばりましょう!」

と伝えます。すると、みな表情を崩し、うれしそうな顔になります。

 このようにして、一人一人を評価していきます。

 はじめが肝心です。         (つづく?)

2023/09/03

台詞(せりふ)の指導 その1

  私の勤務する小学校では、12月に学習発表会を行います。ふだんの学習の発展として、劇や群読などを発表することになっています。
 ところで、みなさんは、子どもたちの台詞(せりふ)の指導、どのようにしていますか。
 中には、
「とてもよかったです」とか「全体的に声がちょっと小さいですね」とか「もう少しゆっくり言った方がいいです」といった具合に、全員に向かってざっくりと「指導する」――そういうふうにする方もいるかもしれません。
 しかし、それでは上手にはなりません。
 なぜなら、個々に評価していないからです。
「全体的に声が小さい」と言われても、自分がどうだったか、わかりません。
「もう少しゆっくり」と言われても、自分が速かったのかどうか、わかりません。
 そうかといって、一人が言い終わるたびに
「もう少し声を出しましょう」とか
「もっとゆっくり言いましょう」
などとアドバイスしていたら、時間がいくらあっても足りません。
 では、どうするか。
 と、その前にやることがあります。それは、「手本を示す」ということです。
   「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
 山本五十六の有名な言葉です。
 子どもたちは(大人も)、ふだん、大きな声でゆっくり話す――などという機会はほとんどありません。ですから、まず、手本を示すのです。「このように言うのですよ」と。
 その上で、声を出させます。
 そのあと、どのようにして個々に評価するか――いろいろなやり方があるでしょうが、私はこのような感じにやっています。
 それは、次回にお伝えします。




 





学級だより №64