私が百人一首を学級経営の柱にしている理由は、いくつかあります。
まずは、「継続することの大切さを実感させるため」ということです。
百人一首を覚えるのは容易なことではありません。コツコツ続けることが大切です。
そして、頑張れば頑張るほど、結果となって(ゲームが強くなるということ)現れてきます。
つぎに、「協力し合うことの大切さを学ぶため」ということです。
ゲームをするためには、カードを準備しなければいけません。ゲームが終わったら、カードを片付けなければいけません。そのときに、みんなで協力すれば時間がかからずにすみます。そうすれば、ゲームをたくさん行うことができます。
また・・・・ と百人一首の「効能」は、これ以外にもたくさんあります。
3年1組学級だより № 264 3月12日
今日は、百人一首についてです。
4月から取り組んでいる百人一首の暗唱。みんな、とてもよくがんばりました。
現在、100首全て暗唱した子は、31人。歌だけでなく、歌人の名前を覚えている子も数多くいます。
そして、この暗唱は、子供たちが自主的に行っているものです。「覚えなさい!」などと、担任が強制していることではありません。
子供たちが進んでやっていることなので、ゲーム自体もみんな大好き。
札の入っている箱をみんなの前に持って行くと「やったぁ! 百人一首だ。」という感じになります。
そして、札を取る速さもなかなかです。ほとんどのグループが、上の句を読んでいる間に札を取ってしまいます。速い子達の集まっているグループでは、はじめの2~3文字を読むか読まないかの間に取ってしまうのです。
ですから、ゲームにかかる時間も短くてすみます。100首全部をやり終えるのに、15分もあれば十分。もちろん、準備と片付けの時間を含めてです。1枚にかかる時間は、正味6~7秒といったところでしょうか。
こんな感じですから、授業で勉強することが早く終わった時など「百人一首でもやろうか」みたいにすることができます。
ゲームに臨む姿勢も素晴らしいです。私は、札を読む時、わざと声のトーンを落として小さい声で読んでいるのですが、それでも、一番遠いところにいる子達も十分に聞き取っています。
1ゲームは20枚ずつ、それを5ゲームするのですが、ゲームの合間合間の準備や片付けもみんなが協力しあってやっています。遊んでいたり、人任せにしている子はいません。
歌をよく覚えていて、みんな協力的──そのおかげで、15分という短い時間でできるわけです。
中学校では、多くの学校で「百人一首大会」をすると思いますが、この子達を連れていったら、きっと上位を独占することでしょう。
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