№ 26 2024年5月10日
「“木”という字がありますね。この一画目の書き始めは、右の図の1~3
のどれでしょうか。」
先日の漢字練習の時間、子どもたちにそんな質問をしてみました。
子どもたちの考えは―― 圧倒的に多かったのは、「2」でした。つづいて「3」が数人。「1」だという子は一人もいませんでした。
確かに、「1」は上過ぎる感じがします。また、「3」は逆にかなり下という感じです。
「2」が一番適当といったところでしょうか。
子どもたちは、そう考えたようです。
予想が出そろったところで、1~3まで書いてみました。
「1」は論外ですが、「2」もバランスが悪いです。
正解は、「3」。一画目の横線は、中央にかなり近いのです。
「木」と似ている「大」という字の一画目も「3」から書き始めると形のよい字になります。
「字がきれいに書けるかどうか、それは、一画目で決まります。一画目の位置が間違っていて、きれいな字になることはありません。
出だしはどこからなのか、それをよく見て書きましょう。」
そんな話をしました。
子どもたちに字を書かせるとき、大人は「よく見て書きましょう。」と言ったりします。そして、言われた子どもも実はよく見ているのです。しかし、どこをどのように見るのかがわかっていないため、せっかくよく見てもきれいな字にならない──そんなことになりがちです。
出だしさえよく見れば、きれいな字になる──というわけではありませんが、大きなポイントの一つであると思います。
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