№ 43 2024年5月31日
今日は、算数についてです。
算数では、「3・4けたのたし算とひき算」の勉強に入りました。
左の式をご覧ください。Aは2年生の教科書に、Bは3年生の教科書に載っています。2年生では「2けたのたし算」、3年生では「3けたのたし算」を学習することになっているからです。
一見すると、数の小さいAの方が易しいように思えるかもしれません。しかし、実際は、Bの方が簡単であると言えるのです。なぜかというと──。
筆算の形にすると、一目瞭然です。
Aは、くり上がりが2回あります。それに対して、Bはくり上がりがありません。各位の数字を、それぞれたせばいいだけです。ですから、Bの方が易しいわけです。 また、Aは「2けたのたし算」ですが、答えは3けたになります。ですから、「2けたのたし算」というよりも、むしろ、「3けたのたし算」の特殊な型と考えた方がよいのです。
ということで、子どもたちには、下の①~④のような段階を踏んで教えていくと理解がしやすいと言えます(実際はもっと細かいのですが)。
①「215+364」のように、くり上がりのない問題
②「215+367」のように、くり上がりが1回ある問題
③「215+387」のように、くり上がりが2回ある問題
④「87+56」のように、くり上がりが2回あり、答えが3けたになる問題
「3けたのたし算・ひき算」の学習は、子どもたちにとってそれほど難しい内容ではありません。ただし、次の2つの「型」は、多少こみ入っていて、やっかいです。
Aは、くり上がりのあるたし算です。それも、1の位と10の位、ともに、くり上がる型です。Bは、くり下がりのあるひき算です。くり下がりがある場合は、ふつう、となりの位から借りてきますが、この場合は、10の位が0なので、100の位から借りてくることになります。
子ども(1の位)がお父さん・お母さん(10の位)をとびこえて、おじいさん・おばあさん(100の位)から借りるので、この型を「おじいさん型」と言うこともあります。
このあたりの計算については、特にていねいに扱っていこうと思っています。
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