№ 49・50 2024年6月7日
「問題です。紙の端を両手でつかんで口元に寄せ、その紙の下を ふ~!と吹きます。すると、紙はどうなるでしょうか。」
昨日、こんな問題を出しました。子どもたちの予想のほとんどは、「紙は持ち上がる。」でした。実際にやってみると――予想通り水平に持ち上がりました。
続いて、
「では、紙の上を吹くとどうなるでしょうか。」これについての予想は、「紙はそのまま。」でした。
ところが、実際にやってみると――紙は はじめの時と同じように持ち上がったのです。
これには、子どもたちもビックリ。
「紙の上を吹いたのに、なぜ、同じように持ち上がったのか――これは、ちょっと難しいので説明はしませんが、飛行機はこの原理を使って浮き上がっています。」
さて、この話が終わった後、
「今日は、これから紙飛行機を作りましょう。作り終わったら、教室では危ないので、体育館に行って飛ばしてみましょう。」
これを聞いた子どもたち。一斉に「やったぁ!」
でも、そのあと、
「でも、ぼく、作るの初めて。」「私も。」
そういう声がチラホラ。
そこで、
「大丈夫。難しくないです。一度作れば、次からは先生が教えなくてもできるようになります。」
「はじめにこう折ります。次はこうやって、その次はこうやって・・・・。」
みんな、言われたとおり、ていねいに折っていきました。
そして、ほどなく完成。
「それでは、翼に名前を書いて、体育館に行きましょう。」
体育館では、
「この三角のところを指でつまんで、少し斜め上に向かって飛ばすのですよ。」
自作の飛行機がきれいに飛んでいくと、みんな「ワー!」と歓声をあげて、着陸したところまでかけていきました。そして、また飛ばす。そのくり返し。
「先生、ぼくの飛行機、クルクル回転しながら飛んでいきます。」
「私のは、逆さになって飛びます。」
「ぼくのは──。」「わたしのは──。」
みんな大喜び。夢中になって遊んでいました。
そこで、
「紙がまだ余っているのですが、もう一つ作ってみたい人?」
そう言うと、みんな大きな声で「ハーイ!」。
あっと言う間に私の前に列ができました。
作り方を覚えた子どもたち。2機目は私に頼らず自分の力だけで上手に作っていきました。
「先生、もう一つ作ってもいいですか。」
そして――あっという間に時間終了。
「あ~、楽しかった!!」「またやりたいなぁ。」――そんな声があちこちから聞こえてきました。
今の子たちは、そういった遊びをする機会が全くと言っていいほどありません。その意味ではかわいそうなのかもしれません。
あまりに楽しそうだったので、いつかまたやりたいと思っています。次回は、「イカ飛行機」でも作ろうかと。
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