2023/10/31

マット運動学習カード

 

















 中学年用のマット運動学習カードです。文科省のHPに掲載されている図版をもとに作成しました。

2023/10/25

とび箱運動学習カード

 

















 中学年用のとびばこ運動学習カードです。文科省のHPに掲載されている図版をもとに作成しました。

2023/10/20

百人一首について その7


 百人一首の取り組みについての投稿、最終回です。

 私のクラスでは、左のようなカードを使って暗唱に取り組んでいます。

 現代仮名遣いになっています。

 百人一首は歴史的仮名遣いで書かれているので、子どもたちは間違った読み方を覚えてしまいがちです。そこで、こんなカードを作ってみました。


 ご興味がありましたら、下記までご連絡ください。PDF版をお送りします。

moeyou2014@yahoo.co.jp

   「おにぎり学級」


2023/10/17

百人一首について その6

今日も、百人一首について投稿します。 


    1年3組学級だより № 144  11月26日

 今日も百人一首についてです。

「百人一首をしましょう。」

 私がそう言うと、子どもたちはすぐに机の向きを変えます。そして、みんなで協力してカードを並べていきます。

 ゲームもテンポよく進んでいきます。

 とは言っても、はじめからそんなふうにできたわけではありません。

 百人一首には、ふだん使うことのない言葉が数多く使われています。なじみのない言葉です。ですから、ゆっくり読まなければ聞き取れません。

 また、札を取ると、うれしさのあまり、「やったー!」といった大声を出してしまいがちです。なかなか静かになりません。

 さらに、トラブルも起きたりします。

「私の方が先よ」「ぼくの方が速かったよ」「今のお手つきだよ」「お手つきなんかしていないよ」

――こういった調子ですから、ゲームが進んでいきません。はじめのうちは、1ゲーム(20枚)を終えるのに、1時間近くかかってしまいました。

 このように書くと、このクラスは問題あり――というふうに聞こえるかもしれませんが、そういうことではありません。どこのクラスでも起こることです。むしろ、少ない方です。また、逆にはじめから何のトラブルも起きずスムースに進んだとしたら、その方が不思議な感じがします。

 さて、百人一首は楽しいですから、たとえどんなトラブルが起きたとしても「またやろう!」ということになります。

 そして、何回もやっていくうちに、「うるさくすると迷惑がかかる」「『自分が先だ!』と主張し続けるのはみっともないことだ」といったことを、体で理解できるようになります。

 ここまでくれば、しめたものです。

 そう言う意味では、百人一首というのは、「生きた道徳」であるとも言えます。もちろん、子どもたちには道徳の授業を受けている、などという意識はないでしょうが。

 今では、ゲームが始まれば、みんな集中します。私は、比較的小さめの声で読んでいますが、子どもたちはきちんと聞き取っています。札を取るときも、ほとんどしゃべりません。また、どちらが先かわからないときは、静かにじゃんけんをして決めることがほとんどです。

 もちろん、大きな声を出して、注意を受ける子もいたりしますが、1年生のこの時期なら、十分、合格点をあげられると思っています。

 子どもたち、すごいです。


 百人一首を通して学級崩壊から抜け出すことができた――そういう学級もあるようです。

2023/10/14

百人一首について その5

  私が百人一首を学級経営の柱にしている理由は、いくつかあります。

 まずは、「継続することの大切さを実感させるため」ということです。

 百人一首を覚えるのは容易なことではありません。コツコツ続けることが大切です。

 そして、頑張れば頑張るほど、結果となって(ゲームが強くなるということ)現れてきます。

 つぎに、「協力し合うことの大切さを学ぶため」ということです。

 ゲームをするためには、カードを準備しなければいけません。ゲームが終わったら、カードを片付けなければいけません。そのときに、みんなで協力すれば時間がかからずにすみます。そうすれば、ゲームをたくさん行うことができます。

 また・・・・ と百人一首の「効能」は、これ以外にもたくさんあります。       


   3年1組学級だより   № 264  3月12日

 今日は、百人一首についてです。

 4月から取り組んでいる百人一首の暗唱。みんな、とてもよくがんばりました。

 現在、100首全て暗唱した子は、31人。歌だけでなく、歌人の名前を覚えている子も数多くいます。

 そして、この暗唱は、子供たちが自主的に行っているものです。「覚えなさい!」などと、担任が強制していることではありません。

 子供たちが進んでやっていることなので、ゲーム自体もみんな大好き。

 札の入っている箱をみんなの前に持って行くと「やったぁ! 百人一首だ。」という感じになります。

 そして、札を取る速さもなかなかです。ほとんどのグループが、上の句を読んでいる間に札を取ってしまいます。速い子達の集まっているグループでは、はじめの2~3文字を読むか読まないかの間に取ってしまうのです。

 ですから、ゲームにかかる時間も短くてすみます。100首全部をやり終えるのに、15分もあれば十分。もちろん、準備と片付けの時間を含めてです。1枚にかかる時間は、正味6~7秒といったところでしょうか。

 こんな感じですから、授業で勉強することが早く終わった時など「百人一首でもやろうか」みたいにすることができます。

 ゲームに臨む姿勢も素晴らしいです。私は、札を読む時、わざと声のトーンを落として小さい声で読んでいるのですが、それでも、一番遠いところにいる子達も十分に聞き取っています。

 1ゲームは20枚ずつ、それを5ゲームするのですが、ゲームの合間合間の準備や片付けもみんなが協力しあってやっています。遊んでいたり、人任せにしている子はいません。

 歌をよく覚えていて、みんな協力的──そのおかげで、15分という短い時間でできるわけです。

 中学校では、多くの学校で「百人一首大会」をすると思いますが、この子達を連れていったら、きっと上位を独占することでしょう。

2023/10/08

百人一首について その4

 今回も百人一首について投稿します。


         3年1組学級だより  № 96  7月19日

 4月の半ばから始めた百人一首。それから3か月ほどが経ちましたが、今でも「百人一首熱」は冷めていません。むしろ、今の方が盛り上がっているくらい──そんな感じです。

 今日現在、100首を全て覚えた子は11人になりました。

 あともうひといきで100首、という子も何人かいます。

 この百人一首暗唱──以前、この学級だよりでもお伝えしましたが、私は、一切「強制」していません。「覚えなさい。」などと言ったことはありません。

 もちろん、今までに何度か、音読の宿題で百人一首を出したことはあります。しかし、「覚えてきなさい。」と言ったことは、ただの一度もないのです。

 では、子供たちはいつ覚えているかというと・・・・

   例えば、朝の支度が終わったあと、

   例えば、授業でプリント学習が早く終わったあと、

   例えば、給食を食べ終わったあと、

 こんな感じに、「すき間」時間があると、机の中から百人一首のカードを取り出し、まわりに迷惑をかけないように小さい声で(または黙って)読んでいきます。これも、私が「そうしなさい」と指示したわけではなく、自然とそうなっていったのです。

 家で覚えている子も多いようです。

 そして、覚えられたら自分からすすんで言いに行く─―こんな感じにしています。

 こんな子たちですから、ゲームで札を取るのも、ものすごく速いです。ほとんどの場合、下の句を読む前に手が札に向かっています。1ゲーム(20枚)をやるのに、準備と片付けを入れて5分足らずですみます─―もっとも、最初からそのようにできたわけではありません。はじめはとても大変でした。そのあたりのことは、また別の機会にお伝えできたらと思います。

 今の調子なら、もっともっと速くなりそうです。

 子供たちの力って、本当にすごいなと思います。

2023/10/07

百人一首について その3

  今回も百人一首について投稿します。

 私のクラスでは、下のような感じで覚えていくようにしています。


    3年1組 学級だより №?

 3年1組では、百人一首の暗唱検定について独自の規定を設けています。

 子どもたちは、まず「1番」の「あしびきの──」を覚えます。もちろん、これは強制ではありません。そして、それを覚えたら、担任のところに言いにいきます。担任はそれを聞いて、正しく言えていたら「合格」とします。

 その後、続けて、2番の「ありあけの──」、3番の「あらしふく──」と、順に覚えていきます。

 そして、10番まで覚えたら、ここに「関門――検定」が待っています。

 まず、担任が1番から10番までの中から任意に1首選び、はじめの5文字を言います。検定を受ける子は、それに続けて言わなければいけません。それを3~4首程度、行います。

 これは、「うろ覚え」を防ぐためです。

 この学級だよりに、「○○さん ○首暗唱!」と載せることがありますが、それは、みな、この「関門」をくぐり抜けてきた子達です。

 これが20首、30首・・・・と進み、100首全て終わったあと。

 3年1組には、「最終関門」が待っています。

 それは、何かというと──みんなの前で1首、大きな声で言わなければいけないのです。その1首は、その場で決めます。ですから、100首あるうちの何を唱えなければいけないのか、それはその時にならないとわからないのです。

「◯◯さんが100首覚えました。では、1首、唱えてもらいますよ。きちんとできたら、大きな拍手を送りましょう。みなさん、拍手の準備をしておいてください。」

 私がそう言うと、みんな、いつでも拍手ができる、そんな体勢になってくれます。そして、きちんと言い終わると、割れんばかりの盛大な拍手がわき起こります。

 100首暗唱を達成した子達のがんばりはもちろんのこと、そのがんばりを、自分のことのように喜び、祝福することができるこのクラスの子はステキだなぁ──そう感じています。

2023/10/04

百人一首について その2

 子どもたちが百人一首を自主的に覚えるためのポイントは、大きく2つあると思っています。

 一つは、「ゲームをすること」

 もう一つは、「ほめ続けること」 です。

①ゲームをする

 子どもたちが自主的に覚えるのはなぜか。それは、ゲームで札を取れるようになりたいからです。

 百人一首を覚えれば、上の句を聞いただけで取れるようになります。

「覚えたら覚えるほど強くなる」ということを実感することができます。 

 そうすると、ゲームがより楽しくなってきます。覚えようというモチベーションが上がります。

②ほめ続ける

 それまで百人一首にふれたことのないクラスの場合、

 ゲームを何回かやると、このように言ってくる子が必ず出てきます。

「先生、わたし、1首覚えました。」

 そこで、

「それはすごいね。ぜひ、聞かせてください。」と言います。

 きちんと言えたら、思い切りほめます。そして、

「○○さんは、百人一首を1首覚えて、先生に聞かせてくれました!」

 そうすれば、

「ぼくも言えます。」「わたしも。」

となります。

 あとは、ひたすらほめ続けます。

「すごいね。」「よく覚えたね。」

 仮に、きちんと言えなかったとしても

「惜しかったね。でも、先生に言いに来たことうれしかったです。また挑戦してね。」


 この流れができると、うれしい限りなのですが――担任一人で聞くのはしんどくなってきます。

 それを解消する一つの手として、土曜参観を活用します。

 参観(私のクラスでは「参観」ではなく『参加」と言っていますが)された保護者に協力してもらうのです。

 みなさん、喜んでやってくれます。

2023/10/01

百人一首について その1

  今日から「百人一首」について投稿していきます。

 私は、受け持ったクラスではいつも百人一首の取り組みをしています。百人一首は、私の学級経営の大事な柱の一つになっています。


     「学級だより」より

 私は、百人一首が好きです。正確に言うと、「子どもたちと取り組む百人一首」が好きです。それは、百人一首には、すばらしい魅力がたくさんあるからです。

 まず、一番の魅力は、何と言ってもみんなで一緒に楽しめるということでしょう。

 百人一首はカードゲームですから、ちょっとしたスペースがあれば遊ぶことができます。また、札が数組あれば、大勢で遊べます。

 大勢で遊べると言う点では、ドッジボールなどのゲーム(スポーツ)も同じことが言えます。子どもたちに人気のゲームですね。しかし、ボールの扱いが上手な子、力が強い子など、活躍できる子はどうしても限られてしまいます。また、ボールが回ってこなければ、おもしろくないというのも欠点です。

 それに対して、百人一首は、男女の差や運動能力の優劣は、ほとんど関係ありません。だれもが活躍できます。がんばって覚えればそれだけ強くなれます。努力が報われるといえます。

 また、短い時間で遊べるというのも、大きな魅力です。教室で使っているカードは、市販されているものとは違い、20枚ずつ青・ピンク・黄・緑・オレンジと5色に色分けされています。「今日は青だけ」と限定すれば、5分もかかりません。ちょっとした「すき間時間」があれば、いつでもできます。「授業が早く終わったから、百人一首をやろう」といったこともできるわけです。

 文語体の美しい響きに、遊びながら親しむことができるというのも、魅力と言えると思います。

 さらに・・・・と理由を挙げたら、きりがありません。

 子どもたちは、自主的に覚えようとしています。授業中、プリントなどの作業が早く終わった子は、机の中から百人一首のカードをさっと取り出し、念仏を唱えるようにぶつぶつ言いながら覚えています。そして、休み時間になると、私のところに“テスト”を受けに来るのです。

 みんなすごいなぁ、よくがんばっているなぁ・・・・、いつもそう思っています。


 今年度受け持ったクラスでは、現在、27人中21人が100首暗唱しました。それも、強制ではなく、全て自主的に覚えたものです。      (つづく)

学級だより №64