2024/04/24

学級だより №11・12

№ 11・12 2024年4月23日


 先日は、お忙しい中、また、足下の悪い中、保護者会にご参加くださりありがとうございました。

 その際のこと。ある保護者の方からこのような話を伺いました。

「うちの子は、3年生になって、連絡帳に書く字がすごくきれいになりました。とてもうれしく思っています。」

 連絡帳にきれいに書くようになった――このことは、このお子さんに限らず、多くの子に言えることです。

 子どもたちは、低学年から中学年になりました。大谷田小学校の2階の中では「最上級生」です。「1年生や2年生のお手本になろう。」――きっとそういう気持ちが強いのではないかと思います。

 さて、それから数日後、休み時間にある女の子が私のところに来て、ニコニコしながらこんな話をしてくれました。

「先生、わたしのママが『連絡帳にていねいに書くようになってえらいね。』とほめてくれます。」

 すると、近くでその話を聞いていた子たちが「ぼくもそうです。」「わたしもそう。」

 そこで、次の時間の冒頭。

「みなさんに聞きます。おうちの方が『連絡帳にきれいに書いているね.』とほめてもらっている人は手を挙げましょう。」

 そのように尋ねると、多くの子が「は~い!」と言って手を挙げました。

 この様子を見て、子どものやる気を引き出す一番の源は、おうちの方の励ましだと、改めて感じました。

 いつもありがとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 ところで――お子さんは連絡帳を見せていますか。

 子どもたちの連絡帳を見ると、たまにですが、保護者のサイン欄が空欄になっているものがあります。そこで、その子に「おうちの人に連絡帳を見せましたか。」と質問するのですが、ほとんどの子が「見せました。」と答えます。

 しかし、保護者の皆さまには、お子さんが低学年のころから連絡帳への押印をお願いしてあります。「おうちの人に見せた。」というのも怪しいものですね。

 子どもたちが連絡帳に書く内容は、宿題やふだんの持ち物のことがほとんどです。特別なものはあまりありません。ですが、ごくたまにですが、大事なお知らせを書くこともあるかと思います。また、連絡帳はご家庭と学校を結ぶものです。これからも、ご確認と押印をよろしくお願いいたします。


2024/04/18

学級だより №8

 № 8 2024年4月18日


 今日は、漢字テストについてです。

 一昨日、第1回目の漢字小テストをしました。

 その結果ですが──平均点は90点ほどでした。

 テストの問題数はわずか10問。しかも、その問題は事前に予告してありますし、宿題として家で勉強もしてきています。ですから、「できて当然」と言えなくもありませんが、それでもこの結果は立派だと思います。

 また、テストに書かれた字もとてもきれい。

 それは、1にも2にも子どもたちのがんばりがあったからです。これからも、この調子でがんばってもらいたいと思います。

 ところで、どのテストでもそうですが、問題が配られたらまずはじめに必ずやらなければいけないことがあります─―そうです、名前を書くことです。

 私は、名前をていねいに書いたら、そこに「はなまる」をつけることにしています。理由はいくつかありますが、その一番の理由は、自分の名前を大事にしてもらいたいからです。

 子どもたちの名前の由来は様々でしょうが、いずれにしても、その子の幸せを願ってつけたもの。また、名字はご先祖さまから受け継いできたものです。

 名字と名前は、生まれたときにご先祖さまや親から授かった、最初の大事なプレゼントです。ですから、名前に使われている文字は、その子にとって一番大切な文字の一つと言えます。

 それを粗末に扱ってはいけません。

 また、ていねいに書くことで、落ち着くという効果も生まれます。もっとも、小学生の受けるテストに緊張するほどのものはないかもしれませんが、そういう「くせ」は、今のうちにつけておく方がいいと思います。

 お子さんが持ちかえったテストの名前の欄に、なぜ「まる」がついているのかと不思議がられた方も多いかとは思いますが、それはこういう意味でつけています。

2024/04/17

学級だより №7

 № 7 2024年4月17日


 今日は、辛口の話です。

 始業式の次の日、ハンカチとティッシュの持ち物調べをしました。

 結果は、左の通りです(表は省略)。正直申し上げて、決して芳しいものとは言えません。また、その後、何回か調べましたが、減ってはきたものの、0(ゼロ)にはなりません。 

 また、中には、

「先生、ハンカチはランドセルに入っています。取ってきてもいいですか。」

 そう言ってきた子が、1人や2人ではなく何人も。

 そこで、

「あなたたちは、トイレに行くときに、いちいちランドセルまでハンカチを取りに行っているのですか。それはおかしいです。ちゃんとポケットに入れておきなさい。」

 すると、

「私のスカートにはポケットがありません。」

という返答。

「だとしたら、明日からはポケットのあるものをはいてくるか、ハンカチケースをつけてきましょう。家でどんな服装をしても何の文句もありませんが、学校では活動しやすい格好をしていなくてはいけないのです。」

 そんな話をしました。

 ちなみに、きちんと持ってきた子のほとんどは、おうちの人にたよらず自分で用意しているとのことです。しかし、子どもたちはまだ3年生。まだ手を借りないとできない子もいるかと思います。

 ハンカチやティッシュの用意──だけに限ったことではありませんが──習慣化できるまで、どうぞ手を貸してあげてください。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 全員がきちんと持ってくるようになることを期待しています。


2024/04/16

学級だより №6

 № 6 2024年4月16日


 今日は、ぞうきんの使い方? についてです。

 ○○小学校では、給食の支度の前、「机ふき」の担当がみんなの机を水ぶきすることになっています。

 ところで、お子さんは、ぞうきんをきちんとしぼることができますか。

 子どもたちにできるかどうか尋ねてみたところ、ほとんどの子が「できる!」と答えていました。

 しかし、子どもたちの「できる」や「知っている」は、けっこう「まゆつば物」が多いものです。実際、やらせてみたところ、正しくできた子はほんの数人でした。

 ちなみに、その子達はおうちの人に習ったとのこと。

「ぞうきんの正しいしぼり方は『たてしぼり』です。ぞうきんをたてに持ち、脇をしめながら向こうに押すようにします。そうすると、ひじが伸びて内側にしぼり込むことができるでしょう。無理なく力が入ってきっちりとしぼれます。」

と、説明しました。すると、「本当だ。」といった声が。

 ついでに、

「床や机の上を見てみましょう。木のすじが見えますね。これを『木目』と言います。ぞうきんでふくときには、この木目にそってふくのですよ。」

 そして、給食の支度の時間。

「机の上がびしょびしょにならないように、しっかりしぼってからふきましょう。」

 子どもたちは言われたとおりに、そして、木目にそってきちんとやっていました。

「机がツルツルになりました。」

 みんな満足そう。

 お子さんは、おうちで食事の準備や片付けの手伝い、やっていますか。台ふきなどはどうでしょうか。きちんとやっているようでしたら、どうぞ、ほめてあげてください。これからだとしたら、「いっしょにやろう!」とうながしてみたらいかがでしょうか。はじめはうまくいかず、じれったく感じるかもしれませんが、少し練習すればきっと上手になると思います。

2024/04/12

学級だより №4

 № 4 2024年4月12日


 今日は「委員会活動」についてです。

 ○○○小学校では――どこの小学校でもそうでしょうが――5年生になると委員会活動が始まります。放送委員会や集会委員会、保健委員会などいずれかの委員会に所属し、活動していきます。

 その委員会の中に「代表委員会」という委員会があります。

 代表委員会は、「1年生を迎える会」や「6年生を送る会」などの学校行事や「ユニセフ募金」などを企画・立案し、当日は中心となって活動します。

 そして、この代表委員会だけは3・4年生からも委員を出すことになっています。

 先日、この代表委員を決めました。

「代表委員会の仕事は、学校全体に関わることですから決して楽なものではありませんが、やる気さえあれば誰でもできます。

 例えば、勉強ができる人でも、やる気がなければその人には任せることはできません。

 反対に、勉強はちょっと苦手だという人でもやる気があれば大丈夫です。

 ということで、代表委員は立候補した人の中から選びます。

 立候補するということは、やる気があるということですね。ですから、立候補した人はだれでも代表委員になる資格があるといえます。

 そこで、立候補する人が2人以上いたら、くじをひいてもらい、あたった人に代表委員になってもらいます。」

 ――こんな説明をしました。

 そして、立候補を募ったのですが――なんと、クラスの3分の2もの子が手を挙げてくれました。また、手を挙げなかった子の多くも、立候補しようかどうしようかと最後まで迷っていた様子でした。

 うれしいですね、このやる気。

 そのあと、厳正なるくじ引きをした結果――□□□□さんと△△△△さんにお願いすることに決まりました。

 また、2人に決まったとき、教室中から一斉に拍手がおきました。みんなのこの優しさも、とてもうれしく感じました。


2024/04/11

学級だより №3

 № 3 2024年4月11日


 今日も、先日の始業式の日のことから。

 この日、お子さんは大量の手紙や教科書類を持ち帰ったことと思います。ですから、それを配るのにとても時間がかかったのですが――保護者の皆様も、目を通すのが大変だったのではないでしょうか――その時の様子です。

 私は、各列の先頭に座っている子どもたちに「はいどうぞ。」と言いながら、手紙を渡していきました。そのとき、何人かの子が、「ありがとうございます。」と言ってくれました。

「ありがとうございます。」──いい響きですね。

 そこで、こんな話をしました。

「先生が、手紙を配っていたとき、『ありがとうございます』と言った子が何人もいました。それを聞いて、先生はとてもうれしい気持ちになりました。どうもありがとう!」

 すると、2枚目の手紙を渡したときには、全員が「ありがとうございます」と言ってくれました。

 また、うしろの子に渡す様子を見ていると──。手紙を両手に持ち、うしろを向いて「はいどうぞ」──そういうふうにしている子も何人も。

 もらった子も「ありがとう」

 実に、素敵な光景です。

 これを紹介しないわけにはいきません。

「手紙を両手で持って、『はいどうぞ』と言って渡していた人が何人もいました。『ありがとう』と言って受け取っていた人もいました。これができる人は,相手のことを考えることができる人ですね。素晴らしいです。」

 この日の終わりには、ほとんどの子がそのようにしていました。

 手紙を配り、受け取るというのは、単純でたいくつな時間になりがちですが、この日のそれは決してそうではない、とても素敵な時間でした。

  これからも、「ありがとう。」が飛び交う、そういうクラスになってもらいたいと願っています。


2024/04/10

学級だより №2

 № 2 2024年4月10日


 一昨日、始業式の日の3時間目でのことです。

「今から名前を呼ばれる人は、その場に立ちなさい。△△さん、○○さん、□□さん・・・・。」

 そのとき、私はわざと声のトーンを落として言っていきました。そのため、呼ばれた子は一体何事? 何か悪いことをしたのかな? ── 一様にそんな表情をしていました。

 それでも、このクラスの子はえらいですね。みんな、きちんと「はい。」と返事をしながら立っていきました。

 さて、

「今、名前を呼ばれたみなさん、もしかしたら、怒られるのではないかと思ったのではありませんか? 心配させてごめんね。実は、その反対です。

 20分休みに、みんなが校庭に遊びに行ったあと、下駄箱のくつを見てきたのですが、名前を呼ばれた人は、上ばきがきちんとそろえて置いてありました。とても立派です。

 それから、名前を呼ばれなかった人たちも悪かったわけではありません。あと少しというところでした。」

 怒られるのでは──と思っていた子どもたちは、これを聞いてホッと一安心。そして、ニコニコ顔に変わっていきました。

 くつをきちんとそろえる──たかが、そのくらいのことと思われるかもしれません。確かに、些細なことかもしれませんが、こういう細かなことに気を配れることは、とても素晴らしいことではないかと思います。

 今から60年ほど前、京都大学出身の哲学者で、教育学者でもあった森 信三は、次のように言っています。

「しつけとは3つのことを教えることである。

   ①朝のあいさつをする子に  ②「ハイ」とはっきり返事のできる子に

   ③席を立ったら必ずいすを入れ、はきものを脱いだら必ずそろえる子に

 この3つのことができる子というのは、間違いなく優秀な子どもである。学習意欲があり、集中力があり、責任感も強く、人間的にもたいへん豊かなものを持っている。」

 さて、子どもたちが帰ったあと、下駄箱に行って上ばきの置き方を見てみると──全員がきちんとそろえていました。さすがです。


2024/04/09

学級だより №1

   № 1 2024年4月9日

 「よろしくおねがいします!!」

 子どもたちの大きな声でのあいさつから、今年度がスタートしました。

 改めまして、お子さまのご進級、おめでとうございます。

 昨日の学校だより等でお伝えしましたとおり、今年度、3年2組の担任となりました、○○○○と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 さて、私は、教員になって40年近くになりますが、毎年4月の、特にこの始業式の日は緊張します。今度受け持つクラスの子は、どんな子達かなと思うと、楽しみなのはもちろんですが、知らない子を受け持つので不安もつきまとうわけです。

 しかし、私の不安は、一瞬にして消え去りました。

 校長先生からの担任の発表が終わり、子どもたちの前に行くと、みんなニコニコしながら私を迎えてくれたのです。

 また、教室に入り、私が自己紹介しているときも、また、出席を取っているときも、みんなきちんとした態度をしていました。

 1年間、楽しく過ごしていけそうな気がします。

 もちろんこれから先、子どもたちにとっても私にとっても、つらいことや悲しくなるようなことも出てくるかと思います。しかし、それらは成長過程の一つのトラブルです。ただ単に「いやなこと」「困ったこと」「自分とは関係のないこと」とさけて通るのではなく、みんなで考え、解決していく、そんな力をつけていきたいと思います。

 ──この学級だよりを通して、クラスのそんなこんなの様子などをお伝えしていきたいと思います。

 と言いつつ、私は「三日坊主症候群」という重い持病を抱えています。幸い、ここ数年は潜伏したままで発病してはいないのですが、そのうち、この症状が現れるかもしれません。その時は、ご容赦ください。

  1年間、どうぞよろしくお願いいたします。


2024/04/05

プリントを配るとき

 ずっと以前、ある中学の先生の授業を見る機会がありました。

「は~い、これからプリントを配るよぉ。もらったら、すぐに後ろの人に渡すこと。そして、名前を書いて、書き終わったらシャーペンを机の上に置く。いい、わかった?」
こんな感じで、生徒に「指示」を出していました。
これを聞いて、まず思ったことは、「なんて、乱暴な言い方なんだ。」ということ。
そして、「無意味な指示ばかりだな。」ということです。

プリントを受け取ったら、すぐに後ろの人に渡す――当然のことです。指示を出す必要はありません。
名前を書くのもそう。「名前を書きましょう。」などと言う必要もありません。
名前を書き終わったら、鉛筆を置いて黙って待つのも当然のことです。
「先生、(名前を)書き終わりました。」――低学年を受け持つと、このように言う子がいます。しかし、みんながみんな「書き終わりました。」などと言っていたら、うるさくてたまりません。

プリントを受け取ったら、すぐに後ろの人に渡す → 黙って名前を書く → 書き終わったら静かに鉛筆を置いて待つ

4月のはじめに躾けておきたいものです。

2024/04/02

ただいま!

子どもたちが20分休みのあとや専科の授業が終わって帰ってきたとき、教室にどのように入ってきますか。

何も言わず黙って? それとも。

私のクラスの子のほとんどは、「ただいま!」と言って入ってきます。

私も「お帰り」と返します。

もちろん、はじめからこのようになっているわけではありません。かと言って、「教室に入るときは『ただいま』と言うのですよ。」などと、強制しているわけではありません。

では、どうするかというと――。

はじめは、黙って入ってくる子がほとんどですが、中には、「ただいま」と言いながら入ってくる子がいます。

この時をのがしません。

「○○さんが、『ただいま』と言ってくれました。うれしいですね。とても気持ちがいいです。」

すると、その次からは多くの子が「ただいま」と言うようになります。

そこで、また、子どもたちをほめます。


学級だより №64